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印刷ページ表示掲載日:2022年2月1日更新

令和4年2月1日(火曜日)

道の駅の方針について

 

町民の皆様・関係者の皆様へ

平成31年に表明した「道の駅」の事業は、残念ではありますが、中止とさせていただきます。ご理解をお願いいたします。

私が『道の駅構想』に言及したのは、今から3年前、平成31年の「新年あいさつ会」並びに同年「3月議会の施政方針」においてでございます。きっかけは、当時の「みちのく公園」の所長さんより、「あだこだ」にある建物をいかして何かできませんか?という働きかけが出発点でありました。

当時は新型コロナウイルスもなければ、仙台市茂庭に産直市場もありませんでした。そのため、令和の新しい時代に川崎町の産業振興や観光拠点として必要な施設であるとの想いから発表したものです。そして、翌令和2年3月に「道の駅基本構想」をまとめましたが、その時、既にコロナの感染拡大が始まり、小池東京都知事は「オーバーシュート」を防ぐため外出自粛を、安倍首相は緊急事態宣言を発するに至ります。

同年5月に開催された、議会の総務民生常任委員会と議会全員協議会では、議員の方々より「この情勢で進められるのか?」「住民に対してどのようにして基本構想を説明するのか?」等、事業を進めていく上で不安な意見をいただきました。

私も『現在のコロナ禍の状況では、当初予定していた「まちづくり懇談会」で説明することは困難。また、かつて事業に関心を持っていた事業者の方々も本業を継続できるか、不安の中にある。まずは、ともにこの状況を乗り越えていくこと。コロナ禍が落ち着けば事業を進めたい。予定では令和5年4月のオープンを目指していたが、1年以上は先延ばしになるだろう』と申し上げました。

思えば、この2年間、私たちはコロナに翻弄されてきました。特に昨年は、感染者、死者が増加、医療現場は逼迫。川崎町でも50人が感染し、多くの人々が濃厚接触者となり対応に苦慮したところですが、現在、新型コロナの状況は第6波にまでいたり、今まで以上に、いつ・誰が・どこで罹患してもおかしくない状況です。

そのような状況だからこそ、攻めの行政をすべきだ。川崎町で「道の駅」を開設すれば、みちのく公園を背にする強みをいかんなく発揮することができ、必ず成功することができる。というご意見もございます。

しかし、川崎町を預かる責任者として、熟慮に熟慮を重ねた結果、私は事業を進めるべきではないと判断いたしました。

コロナ禍の中、昨年、6月から12月にかけて、3回にわたり道の駅設置検討委員会を開催し委員の方々から忌憚のないご意見を賜りました。また、数多くの町民の皆様方からも賛否両論の声をいただきました。川崎町を愛する多くの皆様から率直なご意見をいただきましたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。

頂戴したご意見を総合的に判断し、現在の川崎町にとって町民にとって一番良い選択はどれか、という観点で決断いたしました。ご理解を賜りますようお願いいたします。

なお、今般「道の駅」の開設を全てあきらめたということではありません。コロナの状況だったり、民間の方々により機運が高まったりした場合等は、「道の駅」に限らず川崎町にとって一番良い政策は何かということを常に検討してまいります。さらには、「あだこだ」や「特産センター」のさらなる活用方法に関し、引き続き「みちのく公園」や「みやぎ仙南農業協同組合」をはじめ多くの方々との意見交換を続けていくつもりです。

どうか川崎町をこよなく愛する町民の皆様・関係者の皆様におかれましては、これまで同様にご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、「道の駅設置」に関する方針の報告といたします。

 

川崎町長 小山 修作


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